生き苦しくなってきたので就活時代を振り返る
なんとなく資格を取ろうとしてしまうのが嫌いだ。
結局矮小な自分に無理やり意味づけすることが目的なんだろう。
そうでもしないと私は生きていけないのだろうか?
どうやったら情熱をもって生きられるだろうか。
漫然と日々を塗りつぶしていくのは虚しい。
こんな感じで苦しくなってきたのはいつからだろう。
大学四年時に就職活動をし始めたときあたりからに感じる。
したいこと、やりたいこと、全然はっきりとしていなかった。
これまでと同じように大企業に入れれば勝ちなゲームだと思っていたけど、
もともとコミュニケーションもうまくない、人の顔色を窺うのが癖になっている
私には就職活動は向いていなかった。
テストならコツコツと一人で勉強すればなんとかなる。
就職における面接は一人ではなんともならない。
他人に助けを求めるのが下手、というのもあったが、
何もビジョンの見えていない自分を人にさらしたくなかった、
まともに対話のできない自分を笑われたくなかった。
同期が次々と優良企業に内定していく中で、企業から足蹴にされる自分が情けなかった。
受験で落ちたときは、悔しい気持ちはあったものの、もう一段努力を重ねれば何とかなる希望があった。
就職活動では、その人のこれまでの歩み、これからの意志を見る。
対策、努力の仕方が分からなかった。
うその理論武装をして闘う気は起きなかった。
自分にうそをつきながら生きていける気はしなかったのと、
「何者」の主人公みたいに、うそをつきながら奮闘している就活生を見下し、自分は違うと高いところに立っていたい気持ちが混ざっていた気がする。
結局うまくいかず、逃げの院へ。
最初は院で頑張って学会発表をいっぱいしようとしていた。
しかし、もとからなんとなく決めてしまった学部であったので、熱意もさらさらなく、
なんとなく公務員の勉強を始めてしまう。
ここでも目に見える効果がでるものに逃げている感がある。
そのうち国家公務員も面白味が感じられなくなり、IT系企業を目指すことに。
学科は情報系でもなんでもなかったが、それまでに勉強してきた中で
最も面白く感じられたのがプログラミングであったためだ。
この決断に関しては、現在社会人2年目の終わりであるが、良かったと思っている。
「悩んだ末に出た答えなら15点だとしても正しい」は事実である。
基本IT系企業に絞って就職活動をすすめていたが、ここでも順風満帆にはいかず、次々と落ちる。
どうにかこうにか引っかかったIT系企業に今所属している。拾ってもらったのには感謝しかない。
現在の仕事内容は好きである。
プログラミングで何かを作成すること、プログラムを読み解くこと、
複雑な事象を分かりやすい資料でもって説明することは自分の性に合っている。
IT系は常に勉強といわれるが、コツコツやることだけが取り柄であるので、
勉強することは苦にならない。
かといって私は仕事ができるリーマンでは全くない。
仕事においては報連相が大事になってくるらしい。
私は怒られることが極度に苦手であるので、報告をする際には過剰に成果物チェックをするし、顔色を窺って連絡をすっぽかしてしまうこともあるし、くだらないことなのではないかと思って相談できないこともある。
ここまで書いてきて気づく。私は自分の勇気が足りずに現状うまくいかないことを、
情熱がないことにすり替えようとしている。
今ベストを尽くせているのか。否である。
情熱をもって生きるはじめの一歩は、今の環境で勇気を出して、自分の頭で考えたことを必死で相手に伝えることではないか?
情熱をもって何か信念を貫こうと思ったら必ず障害はあるだろう。
勘違いしていたが、情熱とは覚醒を与えてくれる麻薬ではなく、小さくくすぶっている炎のようなものではないだろうか。
大事に育てていけば燃え上がる。